◆研修報告 ―絵画の研修に参加して― I保育士
5月27日に絵画療法の第一人者である池谷先生の絵画研修会に参加させていただきました。4年前にも園長の計らいで園全体で研修を受けさせていただき、あの時の気づきと反省が今でも忘れられないほど感動を覚えた私がいました。今回は他の保育園と合同で100人規模で開かれました。優しい口調で穏やかな表情でお話しする池谷先生は“絵が至福の時間”とおっしゃり、現在は看護学を中心に病院でのお仕事にもかかわっておられるとのことです。
研修では色々なことを学ばせて頂いたのですが、子どもが描く絵について一番の関心が向けられました。絵に描かれるたいようは父親の象徴だそうです。子どもが描くたいようの後光が点々になっていたら忙しいお父さん、細かく小さな後光がいっぱいさしていると細かいことを言うお父さん、後光が長い線になっていると威張るお父さんとのことだそうです。またお母さんはチューリップのような受け皿的な花にたとえられるようですが、同じ花でもひまわりやタンポポのようなぺったんこになった花はお父さんの花だそうです。三角屋根のお家はお父さん、台形の屋根はお母さんというように、子どもが描く絵の世界にはお父さんやお母さんの象徴が数多くあり、こどもたちに大きく影響を与えていることを先生のお話の中から学び取ることができました。私の子どもたちは小さい時どんな絵を描いていたのだろう?と考えて今更ながら反省する思いでした。
もう一つ私の心に響いたのが、ストロークのお話でした。“ありがとう”の言葉は心の中でいくら唱えても、相手に言葉にして伝えないと伝わらない。言葉は息を吐きながらじゃないとしゃべれない。言葉はエネルギー。ストロークのお話をコップの水で例えてくださり、コップの水が25%以下になると人の悪口を言うようになる。50%ぐらいの時は反省したり悩んだりするがいつも70~80%にしてありがとうの感謝の気持ちでいることが望ましいとのことです。とても響くものがあり、今の私は50%のところにいるのかなーと思いました。また、値引きのストロークについても話され、例えば子どもが「お母さん100点とったよ。」といっても『あんたが100点てれるならみんな100点取ったんじゃない』とか、「優しい旦那様ですね」といわれて、『あの人、外面がいいのよ』と答えてしまうことなど、結果的に自分を値引きしてしまうこと。先生のお話に改めてウチアタイ(反省)する私がいました。
今回の研修のワークショップで体験したことから今の自分を見つめなおすこともでき、4年前の自分と比べた時に成長を感じる自分もいて、立ち止まって考えさせてくださったこの研修会に参加できたことをとても嬉しく思います。