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動揺はやさしさの文化です

◆研修報告      ―保育士研修「動揺はやさしさの文化です」―     A保育士
 6月9日に行われた、いらみなぜんこ氏による「動揺はやさしさの文化です」という研修に参加させて頂きました。まず、最初に思ったのが「いらみなぜんこさんってどんな方だろう」というところからでした。司会の方から経歴などを説明してもらい、フリーのアナウンサーだと知りました。研修が始まるといらみなさんのきれいな声にすぐに引き込まれ、心地よい中で研修が進んでいきました。講師のいらみなさんによると子どものうたには3つ種類があるとのことです。
①わらべうた…「通りゃんせ」など江戸時代からうたい続けられるもの  ②唱歌…学校で歌われるうた  ③童謡…子どものうた。
私はこの話を聞くまではどの歌も全部が同様だと思っていて、細かく3種類に分けられるなんて考えもいませんでした。話
を聞けば聞くほど奥が深く、童謡作家の背景も聞かせて頂きました。野口雨情という方の代表作に「七つの子」、「赤い靴」があって、雨情は90年も前に「童心を奪い取られた子どもたちが心配だ」、「国を滅ぼすのは外敵ではない。自国民である」という言葉を残しています。とても印象的でした。まさに今の世の中を予想して言っているかのように思え、ゾクゾクしました。雨情は、子どものことを一番に考え、どうしたらよい影響を与えられるかをとても考えていたそうです。講師の方が「先に生まれた者の責任は何を選んで与えるか」ということだとおっしゃっており、私も毎日子どもと接する中でどう関わり、何を選んでいたかなどを振り返り、深く考えもせず関わっていることもあったなと反省しました。「子育てとは、一人の人間の人生に責任を持つこと」その言葉を聞いてその通りだとうなずく自分と、私の言動が目の前にいる子どもの人生影響を与えるということをしっかりと頭に入れておかなければいけないと感じました。
 童謡を通していろいろなことを教わった研修会でした。私が何気なく歌っているうたや子守唄なども、作者が子どもたちのためにとつくり上げた歌ばかりでした。私も負けないくらい子どもたちのことを思い大切にしていきたいと感じ、たくさん歌っていこうと思いました。



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