今回「保育所実習指導研修会」に参加させていただきました。“実習指導”という内容での研修会は初めてのことだったので、全国からたくさんの方が参加していました。保育士を目指す学生たちにどのような指導が必要なのか?という視点から多くのことを学ぶことが出来ました。初日の研修では社会制度の角度から実習生について考えてみました。消費税を10%に引き上げる法案が先送りとなり、子ども子育て支援の予算確保が難しくなりました。昨今保育士不足も深刻化していて実習生の年齢にも幅を持たせて受入れ、保育士確保につなげていく。また、東京を発信としていた全国ではなく、地域で柔軟性を持たせて活かしていくことが大切だと話していました。二日目は実習の理論・実践について学びました。実習生を受け入れる時「何を学びたいのか?」を明確にすることである。なぜなら参加する実習生の多くは「生活体験の不足、子どもの関わりの経験不足、世代の違う人との関わり不足、多様な生活スタイル、家庭環境、保育観」であるため「実習生だけ」という考え方ではなく保育士と実習生の“協働”で行わなければならないと話されていました。出来ない部分に目を向けるのではなく一緒に行なうという意識を現場の保育士が持たなければならないと感じました。実践においては、実習Ⅰでは子どもの様子や保育士の業務を観察し理解することから始め、理解が進むなかで補助的に保育士の仕事に参加し体験できるよう指導していく。実習Ⅱでは子ども達とのかかわりを通して子どもの発達や興味をとらえるよう指導し、実習生がとらえた子ども理解に基づいてどのような遊びを提案するかを考えていけるように指導していく。現場の保育士は、その内容に応じた日誌や指導案が作成されているか確認していく必要があると感じました。今回の研修を通して、実習生受入れるにあたってみやびでも改めて体制を整えていきたいと思いました。