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―第39回保育総合研修会―

◆研修報告◆ ―第39回保育総合研修会―                   I保育士
 
私が特に学びたかったことは“自己肯定感を育む保育実践”という分科会でした。まず始めに、私は保育を行うにあたりスキルよりも子どもに対する心を重視しています。子どもへの視点も身体的能力よりも“心の成長”を支えていきたいという角度からです。心が育てば能力はついてくると考えています。子どもの成長とはもっと端的に表すと“子どもは大好きな大人を取り込むことで一人前になる”のです。ポイントは大好きなという部分でしょう。大人への信頼感がなければどのように環境を整えようと、欲求にこたえようとそこには成長は見込まれないと思うのです。私的な見解ですが、例えば食への興味を高めたいなら野菜の収穫や皮むきを一緒に行う。創造性を高めたいならノコギリやカナヅチを用いて一緒に本棚を作るなど、生活に即した活動を大人と一緒に行うことで育つことは多いのです。“自己肯定感を育む保育実践”鯨岡氏の講演では、自己肯定感とは端的に説明するならば他者に自己を肯定してもらうことによって自己が自己を肯定できるようになることです。自己肯定感がたちあがるときは大人に愛している、愛されている、自分は守ってもらえる、そこに自己肯定感が成り立っていく。突き詰めていくとそこには大人の愛が必要なのです。鯨岡氏はエピソード記述を論考するうちに「接面」という重要な概念にたどりついたといいます。接面とは人と人とが関わるなかで一方が相手(またはお互い)に気持ちを向けた時双方の間に生まれる独特の空間や雰囲気のことです。気持ちが寄り添わせなければ近くにいても「接面」は生まれません。「接面」は非常に曖昧なものであるためそれを築く方法も曖昧です。たとえば、「そうだね」「そうしたかったね」というマニュアル的な対応ではそれは時として子どもが求めていないところからでもあるのです。鯨岡氏はこうのべました。受け止めているつもりでも子どもに変化がないと受け止めることにはならないと。気持ちや心が形をもたない抽象的存在であるためそれを捉えることは難しいのです。それをエピソード記述をとおして振り返ることで子どもの思いや保育者がどういう気持ちでその言葉を発したのか、関わったのか気づくことができるのです。毎日のように子どもに気持ちを寄り添わせることで子どもがどういう角度から求めているのか保育者が自分のことのように分かるようになるのだと思います。抽象的な表現が多くなりましたが“心”の部分を大切にして、養護と教育の部分をバランスを取りながらクラス運営を行なっていくことも実感しました。県外研修に参加してみると様々な面からの意見や様々な園の取り組みを知ることができ、多角的な刺激を受けることが大きいと感じました。



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